虫歯の3大要素は 細菌・歯の質・お口の中の環境です。

生まれたばかりのお子さんのお口の中には細菌はいません。
細菌を親が感染させるのです。
- 親の使った箸でお子さんに食事をさせた事はありませんか?
- スプーンに取ったご飯を親が温度を確かめた事ありませんか?
- 確認したままお子さんに与える事ありませんか?
- お口でもぐもぐしたものをお子さんに与えた事ありませんか?
こういった何気ない、赤ちゃんのための行為が、お子さんに細菌を感染させるのです。
お口の中に細菌の数が少なければ少ないほど虫歯になるリスクは低くなります。
ですから、食事を注意した上で毎日しっかり歯を磨く事が重要です。
歯を磨く際は夜食事が終わってからしっかり磨く事をお勧めします。
夜寝ている間は唾液の量が極端に少なくなります。皆さんも朝起きた時にお口の中が粘っこい事があると思います。これは唾液の量が少ないために粘っこく感じられるのです。よって細菌が唾液に長される事無く歯にまとわり付き虫歯を作ります。そうさせないためにも夜しっかり磨く事は重要といえます。

歯は生えたときはまだ完成された歯ではありません。
乳歯は約1年半ぐらい、永久歯で約2~3年かけて完成されます。だから、生えたばかりの歯は一番虫歯になりやすいのです。
ではその歯がいかにして強くなるか?
唾液や食事などによしフッ素を摂取しながら強化されます。よく歯医者さんで「フッ素を塗りましょう」と言うのは、フッ素によって歯を強くする効果があるのです。
ちなみにアメリカではフッ素入りのミネラルウォーターが売っていて、その水でミルクを作ったりそのまま飲ませたりするほどなのです。
なのでアメリカの糖の摂取量は日本よりかなり多いのですが虫歯のリスクは日本に比べかなり低い値がでています。それほどフッ素は歯にとってとても重要な物といえます。
私たちはみなさんののフッ素塗布を随時進めております。

どのような環境かと申しますと、pH(ペーハー)の事です。
人間は誰しも食事をしますが、飲んだり食べたりする事によってお口の中は酸性に傾きます。
このpHというのが厄介なもので、酸性に傾くほど歯が溶けやすくなります。
pH5.4から歯は溶け始めます。
ちなみに清涼飲料水の中で最もpHが高いのはコーラ(pH2.3)といわれていますが、私個人として絶対にお勧めはできませんしコーラを飲む習慣があるお子さんは絶対にやめてもらっています。かといって食事をしないわけにはいきません。
ですから食事と食事の間をしっかり空ける必要があります。それはだらだら物を食べ続けないという事です。食事の時間をしっかり決めて食事する時はしっかり食べる、そして次の食事またはおやつまでは何も食べないようにする事が大事です。
もしそのときにのどが渇く事もあるでしょうが、そんなときは水(pH6.9)又は麦茶、玄米茶(pH6.0)などは中性により近いため飲んでいただいても構いません。
豆知識 スポーツドリンクは歯の天敵?以上の事が虫歯を作らない要因となります。
痛み出してからの治療に苦労するよりも,予防処置を積極的にする事により健康管理する方が,実際に治療を受けるみなさんにとって,心理的にも,時間的にも,経済的にも有効と考えます。
しっかり予防をして絶対に歯を削られないようにがんばりましょう!!